師楽式土器をつかった古代の塩づくり体験(第10回 黙水さんまつり)

 

令和6年6月15日(土)「第10回 黙水さんまつり」において、講座とワークショップ「師楽式土器(製塩土器)をつかった古代の塩づくり体験」を開催しました。

講座では、馬場昌一氏(寒風陶芸会館 館長)が、寒風古窯跡群の須恵器研究に生涯をつくした時實黙水氏が師楽式土器の発見にも関わったこと、土器製塩研究における師楽式土器の重要性、師楽式土器の名前が発見地牛窓の師楽地区に由来することなどを解説しました。

当日は19組30名が参加し、寒風陶芸会館の中庭に耐火煉瓦で炉をつくり、再現した師楽式土器を使用して、海水を煮つめる古代の製法で塩づくりを体験しました。

会館の展示室では、師楽遺跡から出土した師楽式土器と、黙水氏が師楽式土器の窯跡を調査したことを記録した「黙水氏調査日記」もあわせて展示されました。

参加者からは、「初めての体験でおもしろかった、勉強になった」「塩をつくるのは大変だと思った」「展示で出土した師楽式土器も見ることができてよかった」という感想がよせられました。